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  • 執筆者の写真SEESOOANY

ナナ#13 「観覧車」セルフライナーノーツ

こんばんは~ナナです!


前回のブログでリサも書いてたけど、私たちSEESOOANYは先週新しく「観覧車」という曲をリリースしました㊗️🎉


もうきいてくれた方がいたらありがとうございます🙇🏻‍♀️


なんかいつものシーソーエニーっぽくないかもしれないけど、何故ならこの曲はまだバンド名が変わる前に作った曲だからなんです👵🏻



たぶん2年前?、いやワンチャン3、4年前くらいとか、曲が完成してからだいぶ経って今回音源化されました💮


私は、こういうドリーミーで包まれる感じの曲が大好きなので、やっと音源化出来てとっても喜んでます😃



あとこの前メンバーみんなで横浜に行ってこの曲のリリックビデオを撮りました🎡





普通に横浜楽しかった笑


毎回3人で全部やってるので、今回も撮影してかなはが編集してくれて、それをバンドのTikTokに載せてます


ブログの一番下にリンクまとめて載せるので、皆さんぜひチェックしてください🙋🏻‍♀️




はい、本題に入るまで長くなっちゃったけど……

今回のブログでは、私が2年前くらいにかいた「観覧車」のセルフライナーノーツを載せようと思います😌



2年前に書いたものなので今みると若干恥ずかしい気もするけど、この曲に登場する男の子と女の子のストーリーを書いてるのでぜひ読んでみてください🎡



それではどうぞ😃↓






観覧車


知れば知るほど冷めていく恋もあるみたい。


一年間付き合ってきた君との関係は、

恋人というより熟年夫婦と呼ぶ方がきっと正しい。


お互いに知りすぎて今更話すことも特にないのに、

会うことは習慣化されているから

二人して流れに身を任せてるだけ。


いつもの駅でいつもの時間に待ち合わせして、

いつもの店に向かう。

「恋人」という肩書きに身を任せてるだけ。



私が君に期待しなくなったのは、

別に今に始まったことではなかった。

あれはちょうど一年前。


夕闇の空に揺れる赤いカプセル。

十二月の寒そうなネオン。

時間ごとに色を変えて大きな観覧車は

なんともロマンチックな光を放っていた。


私は無理してスカートを履いて、

こんな真冬に手袋もわざと忘れて家を出るほど

今日に期待していた。


計算高くて夢見がちな少女は、

これからボーイフレンドになるであろう男を隣に、

ドラマや映画にありがちなシチュエーションを

心待ちにして長蛇の列に並んだ。


観覧車に乗れば君から口付けてくれるかもしれない

なんて思っていた。


しかし、二人を乗せた赤いカプセルは

そしらぬ顔でぐるりと一周した。


あれ?

こんなはずじゃなかったのに。


それでも私たちはその後、順調に恋人になった。


私は彼氏のことが大好きでたまらない彼女になりたくて、全力で君に夢をみた。


いつも愛の言葉をくれる人

常に私の全てを知ってる人

どんな願いも叶えてくれる人


そのどれもを君という存在にするべく、

春夏秋冬ひとつもかかさず二人で過ごした。



しかし一年間、そんなこんなで君に

たくさん期待してみたけど

私の夢だった恋人とのロマンスは

ひとつも叶わなかった。


「好き」って一体何なんだろうか。




今、いつもの時間にいつもの店でテーブルを挟んで

向き合って君といつもの会話をしているこの瞬間


正直全然楽しくなかった。



「今年の冬もまた二人で観覧車に乗ろうか」

そう話してくる君はあまりにもとぼけた顔にみえた。


たぶんこの人と一緒に居ても、

自分の夢は一生叶わないんだろうな。


そう思ったらあまりにもあっさりと恋が冷めてった。



「予定空いてたらね。」

私はいつもの返事で返した。


ランチタイムでにぎわう店内にはたくさんの人がいる。


難しい顔でMacBookをたたく会社員

元彼のグチで盛り上がる女子大生

ここら辺に住んでいるのであろうフリーター

ブランド品をさりげなく身につけたOL


ここにいる人たち、私も含めて全員、結局人は

自分の夢を叶えてくれる人のことを好きになるんだろう。


誰かをありのままで好きになることなんて

この先、絶対不可能だ。


ハタチそこいらの小娘ですら、そんな風に人生を悟った。


「恋」って一体何なんだろうか。



そんなことを思いながら、私は

いつもの君と店を後にした。



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2022.10.12 リリース

 SEESOOANY 4th Single「観覧車」

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